Batu Ferringhi Beach in Penang

先週
2度目のペナン島に行ってきた
1泊2日のとんぼ帰り
前回は飛行機、今回は高速バス
シートは広く快適でぐっすり眠れた

ホテルに着いて
ペナン国立公園におもむいた

 

 

暑い。。。
汗が止まらない
涼しい場所にベンチがあった
しばらく波の音を聞いていた

 

 

ふと
夕陽の写真を撮りたくなった
汗が収まるまで待ってから
ホテルに戻った

ホテルにはプライベートビーチがあった
全然それは期待してなかったから
ついていると思った

 

 

夕陽がやってくるまでには
まだまだ十分な時間があった

夕陽が来るまで
波の音を聞いていた

 

 

 

前日は大雨だったらしく
海の色は濁り、雲も多かった

だから
綺麗な夕陽は期待できなかった

それでも
波の音を聞いているだけで心地よかった

それに
曇った空の下の海は
若いころよく見た色で
どこか懐かしかった

 

 

 

 

20代の頃、海が好きで
朝昼夜関係なく
よく出かけていたのを思い出した

ビーチで仲間と飲み明かしたり
満月が波に綺麗に反射する場所を探し回ったり
とっておきの場所はいくつも見つけた

ギターはよく連れて行った
あの頃は楽器の扱いもぞんざいだった
アコギを車に入れたまま
3か月くらい放置したこともあった
おかげで世界に2本とない
特殊な色に変色した
そのギターは20年くらい手放さなかった

サーフィンをかじった頃もあった
仕事が終わって仲間と海に出かけ
ムーンライト・サーフィンした夜
月の明かりが反射する海面に浮遊して
月明りを見上げた

大量の夜光虫が海を青く染めるのを
初めてみた時の興奮は今でも忘れられない

とにかく海が好きだった
波の音はずっと聞いていることが出来た
波の音だけが延々と入っているCDを買って
毎晩寝るときにはそれを聞いていた

精神状態が良くない時が数年続いた20代
不眠症をかかえていた頃
そのCDは救いだった

ある時
事件が起きて
それ以来
海に入るのをやめた

 

 

 

 

 

 

 

 

夕陽を待つ間

いろんなことを思い出した

一眼を首にかけたまま

ビールを飲みながら

波の音を聞きながら

じっくりと夕陽が来るのを待つ

こんな風に時間を過ごしたのはいつ以来だろう

とっても贅沢な時間の使い方だった

 

 

そして夕陽がやってきた

 

 

 

 

海の向こうに、うっすらと

期待してなかったからこれで十分だった

 

そして

夕陽が沈むのを見た

最高だった

 

 

 

 

緑の光線は見えなかったけど

ここにくれば

いつかは見えるだろう

そんな気になった

夕陽が沈み終わるまで

じっくりと眺めていた

綺麗だった

 

 
そして

夕陽は完全に沈んだ

それでもしばらく眺めていた

するとあたりは

神々しい色に変わっていった

 

 
すっかり忘れていた

夕陽が完全に沈んだ後の方が

夕焼けは綺麗だってことを
 

 
 

 


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