Monthly Archives: 6月 2017

レコーディング再開はいきなり難曲から

先週からレコーディング準備を始めてこの3連休を迎えた。土日月は夜以外は予定を入れずにレコーディングに集中できる態勢を整えた。
しかし、いきなり土曜日の朝にトラブル。PCを立ち上げてレコーディングを始めようとした朝11時、漏電発生。部屋の電気が全てシャットダウン。しかもマレーシアはこの3日間はハリラヤの休日で不動産会社もお休み。運よくつい先週、携帯番号を交換した不動産会社の担当者に電話。最初はハリラヤだから誰も対応できないと言われたが、家電製品だけでなく冷蔵庫も温水シャワーもエアコンもネットも使えないという重大度を認識していただいたみたいで、大家さん経由で今日対応できる業者に来てもらうように段取りいただいた。彼も休みのさなかだったのに本当に感謝。

さて、業者さんが来るまで何をしよう。よしまずは洗濯だ、と、洗濯機も使えない。仕方ない、部屋の掃除するか、と掃除機使えない。料理でもするか、と冷蔵庫を開けて停電と改めて気づき。シャワー浴びるか、と思っても漏電という状況でそれは危険。しかもお湯出ないし。うーん、電気がないと何もできんな。しばらくして汗が出てくる。そりゃそうだ。エアコンがつかない。ここはマレーシア。エアコンは必須。唯一出来ることは4G経由でのスマホでのネット。スマホで日経新聞でも見るか。スマホとタブであれば携帯充電池3つあるので二日間くらいは使える。とりあえずStoryのメンバーにレコーディング出来ないという状況を発信。

停電から数時間。業者さんに問題個所を発見してもらい修理。バスルームの上にある温水器のようだ。修理にあたって天井に穴を開けるという強引さ→写真参照。苦笑い。ともあれ、事件発生から6時間ほどで復旧。無事にレコーディングを始められることになった。

この日の課題は「河のほとりで」。95年に作った歌だけどレコーディングは初めて。長年付き合ってきた歌なのにうまく歌えない。難曲であることはわかっていたけどこれほどまでとは。。。レコーディングするとほんと自分の下手さ加減がよくわかる。でもレコーディングのたびに新たな技術や思考を身につけられる。そしてどうしても出来ないことは今後の課題となり自分が伸びる糧となる。それはレコーディングの醍醐味でもある。

結局、土日月の3連休、多くの時間をレコーディングに費やした。こうして”自分の”音楽に集中できる3日間なんてこの1年間全くなかった。久しぶりのレコーディングはいろいろと思い出すのに時間もかかり長時間になったけど、あっという間で充実してた。とにかくやり切る!仕事より優先度上げる気で取り組む!

レコーディング再開

ようやくですが、Storyのレコーディング再開に向け準備を始めました。
メンバーのみなさんと、エンジニア担当の方には約1年も待たせてしまい申し訳なかったです。


マレーシア勤務になってから怒涛の1年を経て、ようやく心身ともに戻ってきた。昼も夜も働き、たまにまる一日休める日があろうものなら溶けたように寝る、そんな日々だった。また機材が揃うのにも時間がかかった。日本で使っていたものを全てマレーシアに持ってこれたわけじゃなく。さらに部屋のセッティングはソロパフォーマンス用のセット、仕事で使用するセットの2種類が常駐しており、レコーディング用のセットを常駐させることが難しく。今年の3月に一旦は準備を始めたものの、土日には工事やらイベントやらでボーカルの録音ができる環境ではなく。


しかしようやく時間を作れるようになった。仕事のセットは当面不要になるので外し、レコーディングセットを常駐させた。コンデンサマイク(RODE NT1)もなんと常駐。日本の時のようにいちいち湿度管理された保管庫に入れたりしない。なんせこの部屋、湿気が少ないので!ちょっとエアコンかけると湿度は一気に40%切っちゃうくらいなんで。

先週の日曜日、まず環境作りからスタート。部屋の整理、模様替え、作業がしやすいように配線替え。これだけで4時間。そしてSonarを立ち上げ途中まで進んでいるデータを聞く。全部で17曲をレコーディングしているのだが、最初にリリースする6曲はボーカル以外はすでに作業は終わっている。しかし念のため聞きこんで確認。新旧データの整理をしてからマレーシアに来たはずなので大丈夫なはずだが念のため。
よし問題ない。進捗管理表もじっくり眺めながら完全に把握。進捗状況思い出した。こうして記録を残しておいてほんとに助かった。

そして自分のパートが終わってないのは6曲のうち2曲。レコーディングの手順を考えて翌日、仮録音してみる。喉の調子がずっと悪いので本番歌は無理。次の週末に照準を合わせる。でも音色が揃うようにしないとで、マイクプリ(DBX286)の設定を考える。とりあえず今の状況でのベストと思った設定で仮歌入れてみた。で、浜松で入れた歌と聞き比べすると音色があまりにも違う。やれやれ。ここでEvernoteが活躍。毎回レコーディングのセッティングや状況を曲ごとに記録していた。この写真を見ながら同じような設定をしてから音色が近づくように3時間くらいかけて歌っては消しの繰り返し。最終的にかなり近づいたところでメンバー数名に音色チェックを依頼。OKがでる。


と、ここまでの数日、やることいっぱいだったけど、気分はめっちゃアップしてる。いよいよ年末に向けてスパートだ。

ちなみに昨日、作業をはかどらせるためLEDモニター(Philips)を買ってきたのだが、なんか目が疲れる。初めてのLEDモニター。今までのLCDモニターに慣れているのかなあ?それともやっぱりLEDモニター自身が疲れるものなのか?ともあれ画面が拡張してくれたおかげで週末はさらにはかどるだろう。

Batu Ferringhi Beach in Penang

先週
2度目のペナン島に行ってきた
1泊2日のとんぼ帰り
前回は飛行機、今回は高速バス
シートは広く快適でぐっすり眠れた

ホテルに着いて
ペナン国立公園におもむいた

 

 

暑い。。。
汗が止まらない
涼しい場所にベンチがあった
しばらく波の音を聞いていた

 

 

ふと
夕陽の写真を撮りたくなった
汗が収まるまで待ってから
ホテルに戻った

ホテルにはプライベートビーチがあった
全然それは期待してなかったから
ついていると思った

 

 

夕陽がやってくるまでには
まだまだ十分な時間があった

夕陽が来るまで
波の音を聞いていた

 

 

 

前日は大雨だったらしく
海の色は濁り、雲も多かった

だから
綺麗な夕陽は期待できなかった

それでも
波の音を聞いているだけで心地よかった

それに
曇った空の下の海は
若いころよく見た色で
どこか懐かしかった

 

 

 

 

20代の頃、海が好きで
朝昼夜関係なく
よく出かけていたのを思い出した

ビーチで仲間と飲み明かしたり
満月が波に綺麗に反射する場所を探し回ったり
とっておきの場所はいくつも見つけた

ギターはよく連れて行った
あの頃は楽器の扱いもぞんざいだった
アコギを車に入れたまま
3か月くらい放置したこともあった
おかげで世界に2本とない
特殊な色に変色した
そのギターは20年くらい手放さなかった

サーフィンをかじった頃もあった
仕事が終わって仲間と海に出かけ
ムーンライト・サーフィンした夜
月の明かりが反射する海面に浮遊して
月明りを見上げた

大量の夜光虫が海を青く染めるのを
初めてみた時の興奮は今でも忘れられない

とにかく海が好きだった
波の音はずっと聞いていることが出来た
波の音だけが延々と入っているCDを買って
毎晩寝るときにはそれを聞いていた

精神状態が良くない時が数年続いた20代
不眠症をかかえていた頃
そのCDは救いだった

ある時
事件が起きて
それ以来
海に入るのをやめた

 

 

 

 

 

 

 

 

夕陽を待つ間

いろんなことを思い出した

一眼を首にかけたまま

ビールを飲みながら

波の音を聞きながら

じっくりと夕陽が来るのを待つ

こんな風に時間を過ごしたのはいつ以来だろう

とっても贅沢な時間の使い方だった

 

 

そして夕陽がやってきた

 

 

 

 

海の向こうに、うっすらと

期待してなかったからこれで十分だった

 

そして

夕陽が沈むのを見た

最高だった

 

 

 

 

緑の光線は見えなかったけど

ここにくれば

いつかは見えるだろう

そんな気になった

夕陽が沈み終わるまで

じっくりと眺めていた

綺麗だった

 

 
そして

夕陽は完全に沈んだ

それでもしばらく眺めていた

するとあたりは

神々しい色に変わっていった

 

 
すっかり忘れていた

夕陽が完全に沈んだ後の方が

夕焼けは綺麗だってことを